電動歯ブラシのテクニック編

私が以前患者さん(症例3の患者さんです。)に試験的に電動歯ブラシをお使いになっていただいた時の事です。

fig.1 6KB 全体的にべったりと歯垢が付着しています。

丁度この時期ブラッシングのなかだるみ期間中だったのかいらっしゃる度に大量の歯垢を付着させていたので、 歯垢を落とす楽しみを思い出してもらおうと歯科医院に置いてあった電動歯ブラシを紹介してみました。 (不謹慎ですが「電動歯ブラシの除去効果を知るには最高の症例・・・。」と少しだけ思いました。)

鏡なしでの2分間(メーカー推奨)電動歯ブラシを使用中、 どんな感じで磨くのかを確認するため敢えて指導を一切せず、こっそり見学をしていました。
その時気になったのは、頻雑に磨く場所を移動させ時折普通の歯ブラシを使っているように動かしたりしていたことです。

fig.2 6KB 再度染め出しを行った写真です。

歯の表面は綺麗に落とせていますが、歯と歯の境目にはかなり磨き残しの歯垢が目立ちます。
よく電動歯ブラシに否定的な方がこういったご指摘をしていらっしゃいましたが、 電動歯ブラシを使用していただくにはきちんとした指導が大切なんだと痛感しました。


電動歯ブラシのための歯磨きテクニック

電動歯ブラシというのは動き方一つとっても多種多様なので指導は実際の電動歯ブラシを用いて行わないと正確なアドバイスは難しいです。 しかしながら一般に注意しなければ行けないこともありますのでちょっと書かせていただきます。

当て方

初めてお使いになる時は一度染め出しを行ってその機種の磨き癖を知って下さい。
実は同じ横方向に振動するタイプでも振動幅が違うと毛先の入り方が全然違うため 細かい所に「当てようとしないと当たらない」タイプなのか「意識しなくても勝手に入り込む」タイプなのか 感覚で知るのは大変難しい事だと思います。
特に振動幅の大きいタイプは歯の表面の歯垢の除去する効果が高くても引っ込んだ歯や、歯と歯の間の歯垢が落としづらい傾向にあります。 しかし歯垢を赤く染め出す事によって、そういった磨き残しをふせぎ、その後の歯磨き時間を短縮する事もできます。

お薦めなのは買ったばかりの物珍しい時に染め出してみることです。 そうでないと結局面倒になってしまい、なかなか実践が出来なくなってしまうと思います。

磨き方

随分改良されてきていますが電動歯ブラシ全般に言えるのは、 普通の歯ブラシに比べて持つ部分が太くて重たいということです。 そのため持ち方は安定するようにしっかり握って下さい。 もちろん中には本当に軽くて軽いタイプもでていますが、細かく動かす必要がないため特に鉛筆を持つように持たなくても大丈夫です。

電動歯ブラシを使用する時一番気を付けないといけないのは、むやみに動かさない事です。 特に高性能な電動歯ブラシほどゆっくりと動かさないと本来の除去効果が期待出来なくなってしまいます。 せいぜい角度に変化を与えるくらいで場所の移動はゆとりを持って行い、 各メーカーの推奨時間内に1往復を心がけてみて下さい。

また磨き初めは唾液がたまると磨きづらい下の歯の裏側から行うといいように思います。 特にかきだすような複雑な動きをするタイプは唾液がたまると悲惨な事になってしまいます。

時間

これは附属の説明書を参考にしていただきたいのですが、どんなメーカーでも2分以上はかかってしまうと思います。
でも裏側と表側を分けて磨く事を考えると1歯面あたり平均2、3秒なので改めて考えるとすごく便利な道具ですね・・・。

INTERPLAKのための歯磨きテクニック

INTERPLAKは、たいていの家電売場で扱っているため替えのブラシも手に入りやすいと思います。
この電動歯ブラシの一番の特徴は、毛束が独立して1.5回転するごとに反転を行うため、勝手に(?)引っ込んだ所に毛先が届く仕組みになっています。
つまり一旦ねじれた毛先が戻ろうとする力を利用しているのです・・・これって考えてみるとすごい大胆な発想なんですね。

当て方

特にこの電動歯ブラシを使う際に当て方で注意する事はありませんが、 最後臼歯の遠心(一番奥の歯の後ろの面)を磨く時は少しコツが必要です。 最初から毛先を歯に向けるのではなく(それが出来たら苦労はないのですが)、咬み合わせを磨くように歯列と並行にヘッドを入れて毛束が一列でも歯を越えたら歯ブラシを起こして角度をつけます。 その時それほど角度を付けなくても毛の先が入っていく感じがつかめると思います。

しかし逆にこの電動歯ブラシは歯磨き上級者の方には、当てたい所にあたらないようなもどかしさもあります。 そういった場合は、少し当てる圧を調節してみるといいと思います。

磨き方

この歯ブラシには素晴らしい効果がありますので、使う際はそれを最大限に引き出さなければもったいないです。 子供に使っていただく場合咬み合わせを磨くように咬合面に歯ブラシの部分を当ててゆっくりと歯の列を移動していきます。 その時「ゆら〜り、ゆら〜り」と咬合面を起点に少し左右に角度を与えながら行うと十分に表裏も同時に磨く事が出来ます。 「ブランコ磨き」とでも命名してしまいましょうか・・・。 とにかく移動や角度の変化はゆっくりと行って下さい。

大人の方はやはり歯の裏にポイントを絞って磨いてみましょう。

またまた続く・・・


PLAKCONTROLのための歯磨きテクニック

当て方

磨き方

Back INDEX Next