豆知識
レッスン1
リンパ系について

皆さんはリンパの流れが美容や健康に深く関与していることは承知の事と思います。 けれども「リンパって何?」と聞かれても漠然とし過ぎて説明に困るのではないでしょうか。

そもそも私達は普段から「リンパの流れが悪い」場合には、「手足などの末端部の浮腫み」を想像し、 「リンパが腫れてる」という場合は、「リンパ節の細菌やウィルスなどの浸入による防衛反応の結果 」と自然と状況に応じて使い分けて考えています。

つまり、リンパ液とリンパ球を一緒くたに考えるから混乱するのでしょうね。

リンパについて少し整理して考えてみます* 

リンパ液の循環路をリンパ系といいます。大まかな流れは

毛細リンパ管→リンパ管→リンパ節→リンパ管→リンパ本幹→という経路を通り最終的には静脈に合流します。 (同じ全身を巡る動静脈と違いリンパ管はあまり意識しないですよね。)

リンパ管は静脈に似た構造で管壁が薄く多数の弁があります。 (流れが悪くても逆流しないのは弁があるからです。) 毛細リンパ管は合流し太くなり、途中多くのリンパ節を経由し静脈角 (鎖骨のあたりにあります。)で静脈と合流します。

左右のリンパ管の流れは変則的です! 

右上半身は右の頸リンパ本幹、鎖骨下リンパ本幹、気管支縦郭リンパ本幹などを集め右静脈角で静脈と合流。

下半身全部のリンパ管は乳び槽(乳糜槽って書くらしいんですが一生読めなくても困らない字です。) から胸管を通り上行し左静脈角に入る直前で左上半身リンパ本幹と合流し静脈へ。(つまり全身の3/4以上を集めちゃうんです。)

じゃぁそこを通るリンパ液って何?って感じですよね。


レッスン2
リンパ液について
リンパ液は、やや黄色がかった色で血液の液体成分である血漿と電解質組成が類似しています。 (若干、蛋白質が少ないくらいです。)

リンパ液は何処からやってくるの? 

動脈血は血液の液体成分「血漿水溶液」に 取り込まれた栄養(ミネラル・ビタミン・アミノ酸類)や酸素を運搬し (アルブミンというタンパク質の一種がそれらの栄養素を運ぶ運搬車) 各組織細胞に配給しつつ最後には毛細血管へと至ります。

毛細血管は細胞同士が疎性な結合なので継ぎ目から血漿水溶液の一部分が組織中に漏れ出るようになっています。 漏れでた液を組織液と言い、細胞間を巡ると名称はリンパ液と変わります。

リンパ液のもとは血液なんです 

組織液はそこで各細胞に栄養を与え、代りに代謝物質 (ガス代謝:細胞の小片・吸入された微細粉塵・乳酸・蛋白や脂質の大きな物等) を取りこみ静脈へと戻るのであるが、リンパ液となった一部は静脈とほぼ平行して 分布しているリンパ管の末梢、毛細リンパ管に取り込まれて静脈系に戻ります。

動脈中の血漿→毛細血管の壁→血管の外→組織液→ 毛細血管内に再吸収→静脈

動脈中の血漿→毛細血管の壁→血管の外→組織液→毛細リンパ管→静脈

どこを流れるかで呼び方が変わるだけ!? 

心臓は、一日に約10万回拍動し、血液を送り出しています。 一日の総血液の量は、約8〜10トン。 毛細血管の細小動脈側から20リットルの血漿が漏出し16〜18リットルは毛細血管の細小静脈に吸収されますが 、残りの2〜4リットルが老廃物などと一緒にリンパ毛細管に吸収されリンパ管系を介して静脈に入ります。 つまり1〜2割の血漿がリンパ液となる訳ですね。

全身の体液調整(組織液の排出)に頑張っています 


レッスン3
リンパ管系の機能
 
リンパ系の働き・・・回収 排斥 運搬 

リンパ系は異物の濾過や免疫物質生産を行う毛細血管や組織及びリンパ管の間で行われる間質液の微小循環によって 血漿と間質液それぞれに適した膠質浸透圧を維持するため重要な役割を担っています。 (膠質浸透圧・・・つまり血管に水を引き込もうとする力が低下すると浮腫みます。)

また蛋白質・脂質・糖・電解質は毛細リンパ管の壁を透過できるので、 腸で吸収された脂質や他の栄養分の輸送も同時に行われます。

ひらたく言うと老廃物を回収し過剰な組織液を排出し同時に栄養分の輸送を行っているのです!


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